中央銀行の仕組み:イングランド中央銀行

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文字にて解説

世界初の中央銀行。

イングランド中央銀行の設立についてお話をしていきたいとおもいます。

イングランド中央銀行は1694年にウィリアム3世、メアリー夫人によって承認をされた世界初の中央銀行です。
ウィリアム3世はもともとオランダからイギリスに渡ってきており、オランダという国は約300年以上前、まさに金融国家として世界の覇権を握っていた国と言われております。
「チューリップバブル」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、バブルも経験をしている金融国家です。

オランダという国は元々神聖ローマ帝国(現ドイツ)であり、カトリック対プロテスタントの宗教戦争・30年戦争がありました。

神聖ローマ帝国から独立をしたオランダ。宗教戦争の最中はユダヤ教、ユダヤ人たちが迫害され、オランダに逃げてきていた。その為、多くのユダヤ人たちが住んでいました。

そのユダヤ人たちが作り上げた金融国家。ウィリアム3世はオランダからユダヤ人たちを引き連れてイギリスに渡っていきます。

これがまさに、名誉革命。ウイリアム3世はイギリスの国王として、国家の代表としてなっていきますが、イギリスはオランダ、フランス、様々国々と戦争を常にしている時代になります。

戦争は非常にお金がかかり、戦費は1年間の支出の約7割を占めると言われています。なんとか戦費を調達をしなければいけない状況でした。

戦費を調達をする際の資金提供者は資本家や銀行家と言われており、その中の一人がウイリアム・パターソンという人物。

ウィリアム3世は国を守るため戦争をしていかなければいけない。一方でどうにかして資金を提供してもらいたい。
ウィリアム・パターソンが資金を提供していく形になります。

ただ、パターソンは「お金を貸してあげましょう。ただし我が銀行にイギリスの通貨発行権をください」というものすごい提案します。

普通に考えれば、通貨発行権をください。というような提案など、もちろん拒否を刷ると思いますが、ウィリアム3世とメアリー夫人はこれを承認をしていきます。

という背景がありまして、金融国家のオランダから来たユダヤ人とともに通貨を作れる中央銀行というシステムを作り、各国王たちはその戦費調達に様々な資本家たちからお金を発行することができることを画策をしていたのではないか?とも考えることができます

ただし、もともとこの中央銀行の仕組みは当時、金本位制ですですから中央銀行は金を担保に預り商として通貨、紙幣を発行していく建前で作られた銀行になります。
金がなければ通貨、紙幣は発行できない事がセオリーになっていきます。
が、本当にこの金があったかどうかというものはよくわからない。真相は闇の中にあると言われております。

いずれにしてもこのような形で戦費を調達をしたい国をたちがある程度自由に通貨を発行することのできる中央銀行というものが出来上がっていったと言われております。