日本人の9割が知らない”本当のお金の仕組み”

お金とは、 「債務と債券の記録」です。

本来は、この一言で済む話なのですが、そんなことを学校でも、新聞でも、雑誌でも、セミナーでも教えられてこなかったので(国家は意図的に)、何を意味するのかが分からないのが本音ではないでしょうか。私も初めてこの言葉を聞いた時には意味が分かりませんでした。というよりも自分が理解をするのに何度も何度も同じものを見て、そして色々な角度から話されるものを聞いてやっと理解できるようになっていきました。どれだけ今まで自分が洗脳されていたかという事が良く分かりました。

なので、なるべく分かりやすく解説していきたいと思いますが、何度か見直しながら、そして別ページに映像もありますので、見て、聞いて、ご自分の腹に落としていただければと思います。

 

◆現在使われているお金(紙幣やコイン)は金に紐づいていません

元々、1930年代までは世界は金本位制でした。正式には1971年のブレトンウッズ体制の崩壊と共に、現在の変動相場制という、お金の価値の担保(信用)は、ものではなく国家になったということです。
しかし、何故か現在も使われているお金は、何か”もの”に紐づいていると思い込んでいる人もまだいるのではないでしょうか。
まず大前提として、現在のお金は”もの”に紐づいていないので、通貨を発行できる銀行&中央銀行は、物理的にはいくらでもお金を作り出すことができるという仕組みが現在のお金の仕組みです。=信用創造
倫理的に、それはおかしい!と感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、致し方ないのです。それが今のお金の仕組みなのです。それは誰が作った!?ここは別途記述します。
しかしながら、実際にはほとんど「現金」が刷られるのではなく、ただ単に「電子情報」が作られるだけですが。

◆信用創造とは

学校でも教えられたと思います、この信用創造。それはどういうものか、改めて解説します。
前述の通り、お金(紙幣)というものは、二つの機関で作り出されます。

1、まずは「中央銀行」です。

銀行の中の銀行とも言われますが、国家の中心に位置すると言っても過言ではない重要な役割を持ちますが、実際にお金を作り出すことが可能な機関です。そして、その生み出される仕組みは、政府が発行する「国債」というものを買い取る事で、紙幣が作り出されます(ほとんどが電子情報)。

2、もう一つが、「民間銀行」です。

ここにトリック(勘違い)があるので、少し細かく解説します。
我々、企業国民は民間銀行からお金を借ります。住宅ローンを組んだり、車のローンを組んだり、バッグや宝飾品を買ったり、そして企業は設備投資や運転資金などの事業資金を銀行から融資頂きます。
その我々が銀行から「融資」を受ける際に、銀行には突然「マネー」が創り出されます。
ここがポイント!
ほとんどの人は、銀行は我々国民企業が預けているお金を、誰か他の人に貸しているのではないのか?と思っているのではないでしょうか?
違います!
銀行は、融資をするとお金が生み出されるのです。これを「信用創造」という現在のお金の仕組みです。
※補足すると、銀行はもちろん0からお金は生み出せません(物理的には可能ですが)誰かが預けている預金がある状態で、その何倍ものマネーを生み出すことが出来るという事です。

そして、この「融資」というのは、企業国民からすると借金=債務です。
銀行からすると、その「融資」は債券という事になります。
ですから、生み出されたお金と言うものは、「債務と債券の記録」という事になります。

ここ、もう少し突っ込みます!

では、我々が持っているお金と言うものは何なのでしょうか?
皆さん、基本的に銀行等に預金をされていますよね!?
ですから、そのお金は皆さんの債券であり、預けられている銀行は皆さんに債務を負っているという事になります。=「銀行の債務と皆さんの債券の記録」です。

というただの記録です。

それでは、皆さんの手元にある現金は何でしょうか?

この1万円札は、記してある通り、「日本銀行券」なのです。
日本銀行(中央銀行)が発行する紙幣(紙切れ)ということです。
ですから、皆さんの現金というものは、日本銀行の負債(債務)であり、皆さんの資産(債券)であるという事が言えます。=「債権と債務の記録」
もう一度、皆さんの現金は、日本銀行が”貸している物”です。”貸している”ここが重要ですが、追って説明していきます。

なかなかここは一回聞いただけでは、混乱すると思いますが、何度も見て理解していきましょう。

◆国債とは

国債とは、政府が発行するもので、政府が、民間銀行、そして中央銀行からお金を借りる時の借用証書=債券の記録=国債です。
ですから、皆さんが政府にお金を貸すと、皆さんは国債を買う=保有するということになります。

そして、この国債というものは金利が付いている金融商品の一つです。ですから銀行や保険会社といった金融関連会社によって(国民も購入可能ですが)売買されます。売買されるという事は、需給によって価格が決まります。
需給によって決まる価格ということは、経済の原理原則ですが、人気が高ければ価格は上がり、人気が低ければ価格は下がるという事になります。
ですが、そもそも国債という商品は、お金を貸すという事ですから、人気が高いという事は、その貸し手=政府(財政状況)に大きな信用があるという事になります。人気が低いということは、その貸し手=政府(財政状況)に信用が薄いという事になります。ですから、人気が高い=国債価格が高い=金利が低い(金利が低くても貸したい)、逆に人気が低い=国債価格が安い=金利が高い(金利が高くないと貸したくない)という関係になります。

現在(2019年2月時点)、日本の国債は0.1%程度ですから、相当人気が高いという事が理解できると思います。
※財務省HPより

◆中央銀行とは

日本の中央銀行は日本銀行(日銀)。現在総裁は黒田さんですね。
この数年、黒田バズーカといわれる、金融緩和政策を実施していると新聞メディアで報道されていると思いますが、これは何か?

この通り、民間銀行が保有している国債を日銀が買い取って、その分民間銀行にマネーを生み出し貸し出しているという事になります。

また中央銀行の役割としては、物価の統制(コントロール)をする為に、このお金の量を増減させ、国債の売買調整をすることで、金利の上下をコントロールすることです。
よって、この黒田バズーカというものは、「物価のコントロール=物価上昇(2%目標)」です。

◆そもそも何故、物価を上げなければならないのでしょうか?

それが資本主義社会なのです。と言ってしまえばおしまいなのですが、まず現在の資本主義経済の代名詞的存在のケインズをはじめとして、資本主義というものは、成長し続けるもの。そしてその成長というものは、「需要」があることで経済成長があるわけですが、その「需要」が不足している場合は、刺激を与えなければならない。その刺激が「お金の量を増やすこと」と言われています=経済学論
何故成長し続けなければならないのか?という疑問も現在の日本人の方々からは聞かれますが(ずーっとデフレだったので)、他国が成長してインフレになっているのに、日本だけデフレでは、物価の差が生まれ、物価=給料ですよね。世界から見ると、日本はこの数十年間ずーっと貧困国に向かって突き進んでいる わけです。気づいていない人も多いような・・・。だからこそそういう質問があるわけで。

しかしながら、黒田バズーカで増やしたお金の量は約400-500兆円以上に膨れ上がってきています。=マネタリーベース(日銀が信用創造しているお金の量と解釈してよいかと思います)

マネーストックM2は1000兆円規模に(これは民間銀行を含めたお金の量)

これだけお金の量が増えているのに、何故物価は上がらない?
よくメディアの報道では、おかしい、何故増えない?とか言われていますが・・・ここはまた別途記述します。

◆国民が騙されている日本国家の借金

そして、現在多くの新聞、TVで言われているのは・・・

「日本国家の借金は1000兆円を越しました!大変な事です!国民一人当たり800万円ですよ!この借金を、我々の子、孫世代に引き継いではならない!だから増税だ!痛みを伴った改革を!」
 

はぁ・・・。これに、ほとんどの国民が騙されています。。。
だからこそ、消費税増税に賛成の国民が47%もいる・・・https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37046310Y8A021C1000000/

日本の財務省としては、してやったりですね。
これが、国民を騙す彼らの最も大きな詐欺的行為があると言っても過言ではないかと思います。

政府(財務省)から出るニュースはTV、新聞社がそのまま伝えます。※そのまま伝えないといけないんです。財務省って国家機関のあるいみNo1の権力を持っているので

それでは、事実(真実)は何か!?

前述の、「信用創造」と「国債」の仕組みをシンプルに理解していけるとその嘘が明らかになります。

◆国債という日本政府の借金は確かに増えている

上記のメディア(財務省)から発表されている表の通り、確かに政府の借金は増えています。
しかし、彼らが言う借金とは、国債の事です。

「借金=国債」

しかし、その国債を民間銀行、中央銀行が購入することで、市場にお金が出回るという事になりますので、現在の資本主義経済のあるべき姿なのです。

「借金が増える=国債が増える=市場にお金が出回る」

勿論、その国債を発行することで金利が付き、政府の金利返済額も増加するので国民の税負担が増えることは事実です。しかしながら、それが現在の資本主義経済の仕組みなのです。ですから、それを否定する人々が増えてきているという事も事実です。

◆政府の借金(国債)、貸し手は日本企業・国民である

国債の貸し手=購入者は、民間銀行・保険会社などの金融機関(個人もありますが)が主になります。

グラフでは、中央銀行が多いですね。これは前述の金融緩和で解説した通り、民間銀行の国債を中央銀行が買い取っているという事を表しています。

その民間銀行、保険会社に預けているお金は誰のものでしょう?勿論企業国民、皆さんのお金ですよね。

ですから、

「国債という政府の借金の貸し手=日本企業・国民」

という事になります。
新聞発表で見ている情報と真逆ではないでしょうか!?
これは、我々国民が、国債という仕組みを学校で教わっていないので、そして新聞TVで伝えられていないので(財務省が規制)こういう事で騙されてしまうのです。

よって、日本の国家の借金1000兆円は、我々日本国企業と国民の資産であるという事になります。

=日本国家(人)は世界で有数の金持ち国家なのです!

◆国債の金利が低い理由

国債の金利が0%前後で推移しているというグラフは前述で示しましたが、

国債の金利が低い=国債が人気がある

という事になります。よく、日本国家が破綻する!とか財政破綻だ!ハイパーインフレだ!という破綻論者が書籍等を出していますが、何故破綻する可能性が大きい国際的な金融商品である日本国債が世界から見て、人気があるのでしょうか?

日本国債の金利が低い=世界から最も安全だと認められている

◆日銀の国債は、政府の子会社なので、相殺されます

ここ結構重要です!しかしこの事をちゃんと伝えている人が少ない(ほぼいない?)のも事実です。

まずは、日本銀行は政府が55%株を保有しています。ちなみに1882年に松方正義氏によって設立されています。(※ロスチャイルドのロンドン家三代目のナサニエルが教えています)そして、45%は民間です。この民間は非公開なので正確なものは分かりませんが、設立の背景をみると誰が保有しているかは想像はできるかと思います。
また、アメリカの中央銀行FRB、イギリス、EU諸外国は全て100%民間です。※別途記述します

ここでのポイントは、親会社である政府、子会社の日銀。両社の資産と負債は親子関係なので相殺されるのが親子会社の仕組みです。ですから、

「親会社政府が借りているお金(その借用証書が国債)」「日銀の国債(政府に貸したお金の借用証書)」

この二つは相殺されます。

マジック(魔法)みたいなものなのですが、それが会社の仕組みであり、現在の日本のお金の仕組みなのでしょうがないです。事実は事実なので。

そうなると・・・

そうです!日銀が保有している国債は日本国家の借金とは本来言えないものなのです。それをグラフ化するとこんな感じになります。またGDP(国内総生産)とよく比較をされるの合わせてご覧ください。

よって、棒グラフの黄色い部分が日本政府(国家)の債務ということになります。これを、GDPで割った比率が青い折れ線グラフになり、現在はGDP比70%ということになりますので・・・

日本は財政健全である!

ということになります。そして、それが証明されるのが、日本国債の金利の低さ←国際金融社会から認められているから人気が高い=金利が低い

◆政府(財務省)は何をしたいのか!?

では、何故政府(財務省)は、消費税増税!を推し進めるのか!?

そして、他様々な税率を上げようとするのか!?

答えは・・・

財務省の政治家たちの出世の為

というなんとも幼稚なものです。しかしそれが実体。
え!?東京大学や京都大学を卒業した経済・金融のスペシャリストたちが戦略的に国家財政を運営しているのではないのか!?という疑問が湧き出てきますが・・・実態はそんなものです。というのが一つの答え。

もう一つは・・・わざとやっている。という事です。

税収を上げるためには、率を上げるか、対象となる総額=GDPを上げるこの二つしかありません。
GDPを上げる・・・政府は今、ほとんど下げる事しかやっていない気がしますが・・・。これはまた別途記述します。腐った組織と共に、彼らやアメリカ国家の属国である日本は従わざるを得ないのです。

いずれにせよ、財務省は縦割り社会の、出世の為に、「税率」をどうやって上げるか!が最重要課題なのです。

◆日本が財政破綻するという話は!?

財務省や彼らからお金をもらって、嘘をばらまいている人たちです。

目的は!?

勿論、増税です。。。

 

じゃあ、日本は破綻しない!?

それならば、銀行に預金しておけば安心!?わざわざ分散投資しなくても良い!?

それは違います。

国民の財産は、政府国家の財政破綻がなくとも、いつでも政府は収奪できます。

すいません、少し強めの言葉になりましたが、歴史は繰り返します。以下のような事実は全て国家が国民の富を収奪した例です。そしてその法律を変えられるのは・・・政治家達です。そしてその”理由”(言い訳)を作っているだけです。
<国家が国民の富を収奪した典型的な例> ※歴史ページで随時更新していきます。

・1720年イギリス南海バブル

・1720年フランス ミシシッピーバブル

・1923年 ドイツ ハイパーインフレ

・1946年2月17日 日本 金融緊急措置令、日本銀行券預入令(要は預金封鎖と通貨切り替えと財産税です)

これらは典型的な例だけですが、歴史を見ていくと人類の歴史は争いの歴史であり、その争いの費用は全て国民が賄っているのです。税金と言う名の徴収で。

◆中央銀行(民間)の恐ろしさ

日本銀行は政府が55%の株を保有していると記述しました。

その通りですが、FRB他ほとんどの中央銀行は民間100%です。ですから、基本的に政治家たちのコントロール下にありません。

日本国家の最も恐れなくてはならないのは、この事だと思います。

日銀が民間100%になったら、どうなるのか!?

ここに一つ、1923年のドイツのハイパーインフレの要因記述しておきます。
第一次世界大戦で敗戦国となったドイツは、ハイパーインフレとなります。しかしその要因の真実は、中央銀行が政府管轄→民間のものになった事で、中央銀行は紙幣を刷りまくります。そして物不足に陥っているドイツ国家にバラマキ、極度のインフレになります。それでも止めない紙幣の発行。勿論政府は申し入れをしますが、政府に中央銀行総裁の解任権も指示も出来ない為、ハイパーインフレに。そして1兆マルク銀貨1枚でパン一つも買えないほどの状態に陥ります。ハイパーインフレとは、資産を元々持っている人になればなるほどその価値が0化されますので、ドイツ国民(資産家)はある意味皆資産という観点では平等になったという事になります。そしてその無一文化された資産を彼らは買い漁った・・・という史実がまだ100年弱前に起きていました。勿論そのような事は、教科書でもTV、新聞でも書かれていません。
この事は別途詳しく記述していきますが、日本の中央銀行で、そのタイミングが今世紀中に来ない事だけを祈ります。